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ケータイ小説がウケる理由 [マイコミ新書] (マイコミ新書)

『常に誰かと繋がっていたいモバイル世代の新しいコミュニケーション形式』
 ケータイ小説は「読書」の対象となる「小説」ではなく、モバイルというメディアによってもたらされたメールの延長線上にある新しい文字コミュニケーションの形式であると著者は主張し、その流行の原因をモバイル世代のメンタリティーに求めます。
 
 そしてケータイ小説は、読者が「共感」し、心の中で「共有」し、読者とともに「共創」されるものであって、しかもメールを読む感覚で、いつでもスキマ時間に手軽に読めるものであるため、それが「常に誰かと繋がっていたい」というモバイル世代の欲求を満たし、流行したのだと分析しています。
 
 同じテーマを扱った本田透の『なぜケータイ小説は売れるのか』が作品(商品)や作者(生産者)を中心に論じているのに対し、本書は読者(消費者)の分析に重点をおいて、モバイルによるマーケティングの可能性へと論をつないでいます。ケータイ小説流行の原因の説明としては、本書の方がはるかに説得力があるように感じました。

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